三協特殊無線ではアマチュア無線の利用、及び免許の取得をすすめています!

ツーリング等で訪れる人里離れたフィールドでは必ずといっていいほど携帯電話は役に立ちません。そんな場所では仲間同士の連絡にアマチュア無線は絶大な威力を発揮します。また、バイクでの移動が主体になるマスツーリングではバイク同士のコミュニケーションもひと苦労。前走車に追いつこうと赤信号を突っ切るなど無理な走行を強いられる場合もありとても危険です。そのため、三協特殊無線では安全で楽しいマスツーリングにアマチュア無線は欠かせないアイテムとツーリング主体のライダーの皆さんにアマチュア無線の免許の取得をお進めします。

         

写真提供:すっかり倶楽部

アマチュア無線とは?
みなさんがよくお使いの携帯電話もアンテナから電波を飛ばし交信しています。また、イベント会場などで警備員がトランシーバー(小電力タイプ)を腰にぶらさげている光景もよく目にしますよね。アマチュア無線(無線機)もそれらと同様な仕組みとなっています。ただ、アマチュア無線の場合、小電力タイプに比べ扱える周波数の自由度が広く、出力も大きいため免許が必要となっています。

アマチュア無線の免許って?
アマチュア無線には大きく分けて2種類の免許があります。ひとつは無線機を扱うための無線技士従事者免許、そして実際に電波を出すため使用する無線機を登録するアマチュア無線局免許状(開局申請)です。そのどちらが欠けても電波を出すことは出来ません。また、無線従事者免許には1級、2級、3級、そして4級の免許が存在しそれぞれ扱える周波数、出力が異なります。
私たちがすすめるのは第4級アマチュア無線技士免許で通称4アマと呼ばれるものです。4アマはアマチュア無線への登竜門として毎回多くの方々が受験し、多くの合格者を出しています。それだけに手軽な資格として非常に人気があります。

私たちがアマチュア無線をマスツーリングに使用している理由は、、、
マスツーリング時の情報交換やバイク同士での安全確保ですね。みなさんも友達同士で連れ添ってマスツーリングすることが多いと思います。そしてまだ見ぬフィールドに夢をふくらませわくわくしていることでしょう。そんなとき、同行車とも会話に花を咲かせたいと思いませんか?携帯電話だと通話料が馬鹿ほどかかるし、山中に入っていくに従って電波状況も劣悪になっていきます。電波が「ぶちぶち」切れて会話にならない様が目に浮かびます。でも、アマチュア無線だとそんな事は無縁です。自分の電波が相手に届く距離であれば良好な交信が実現できます。たとえ人里離れた山奥でも。
また、数台のバイクで出掛けるとお互いのコミュニケーションに問題が出るのも事実。信号を無理に突っ切ったり、先行車に追いつこうとついついオーバースピードになることもしばしばですよね。実際ほとんどのみなさんがそんな経験をされていると思います。携帯電話ならわざわざダイヤルしなければいけないため、「そこを右!」などと急を要する会話には使い物になりません。それにお互いの周波数さえ合わせておけば、3台以上のマスツーリングでも1台が話せば同時にみんなに伝わります
道交法が改正され、走行中は携帯電話、無線機ともにハンズフリー(KTEL等)の装置が組み込まれていないと使用できません。ご注意下さい!又、安全上自己責任にて無線装置はご使用下さい。

下にアマチュア無線と携帯電話との比較をあげておきました。
アマチュア無線と携帯電話の長所と短所

アマチュア無線 携帯電話
初期費用 免許取得(従事者免許、開局申請)に1万円強。機器購入がハンディタイプで約2万円〜。最低でも合計3万円程度かかります。 当然、免許不要。新規加入の場合、メーカーにもよるが機器購入とあわせて1万円〜2万円程度。
通話料 ほぼ無し(厳密にいうと年1回、500円を郵政省に納税する必要があります) 基本料金+通話した分だけ必要
操作性 スケルチ、周波数ツマミ等、見慣れない機能に最初は戸惑う。通話自体はボタンを押すだけなので簡単。 みなさん使われているので説明の必要は無いでしょう(笑)
通話エリア 付属アンテナで約2Kmは届きます。外部アンテナで5Km以上 メーカーの通話エリアから外れると使用不可(山奥など)。
手軽さ 周波数をあらかじめ合わせておけばボタンひとつで通話可能。 相手を呼び出すのにダイヤル操作が必要。
秘話性 周波数さえ合えば誰でも聞くことが出来るので、プライバシーに触れるような話題には不向き。 高度な盗聴でもされない限り安全。

第4級アマチュア無線技士免許の取得へ向けて!
まずは無線技士従事者免許を取得しなければなりません。そのためには2通りの方法があり、全国各地で実施される国家試験(国家試験の日程についてはこちらをご覧下さい)に受験するか、JARDと呼ばれる(財)日本アマチュア無線振興協会が行っている養成課程講習会に出席したうえで修了試験に合格する方法があります(養成課程講習会の日程についてはこちらをご覧下さい)
このページでは多くの方が受験するであろう国家試験を中心に話しを進めます。国家試験には択一の問題法規12問、無線工学12問、合計24問が出題され、それぞれに8問ずつ正解すれば合格です。試験時間は1時間、私の場合は最初の30分で全ての問題を一通りこなし、残り30分で余裕をもってチェックが出来たと記憶しています。問題内容もそれほど難しいものでは無く完全暗記本なる書物も出版されていますので、まじめに勉強すれば必ず合格します。過去の合格最低年齢は4歳といいますから恐れることはないでしょう。でも、だからといって勉強もせずに合格するものでもありません。普段聞きなれない言葉や専門知識(覚えるのは簡単です)は出てくるのですから、試験に向けて悔いの無い姿勢で取り組んで下さい。詳しくお知りになりたい方は(財)日本無線協会本部03-3533-6022  テレホンサービス03-3533-6821又は弊社03-3251-8611迄お電話して見て下さい。
試験申請書の入手に関しては無線ショップ大手書店でお求め下さい。

開局申請でみんなと話そう!
従事者免許を取得すれば次はアマチュア無線局免許状(開局申請)の取得申請が待っています。「また試験か?」と思われる方、安心して下さい。書類による申請作業のみで取得することが出来ます。そのためにはまず無線機を購入して下さい(試験申請書同様、無線機購入には三協特殊無線のショップをご利用頂けます。お薦めのトランシーバーはこちら)。そして申請料を振り込み後、開局申請用紙に必要事項を明記し(財)日本無線協会へ送付するだけです。申請後、免状が届くまでに約1ヶ月ほどかかりますので気長に待ちましょう!マスツーリングライフに楽しみの輪が広がるのを夢みて。